調整のすゝめ 〜調整脳のポケモンブログ〜

ポケモンSMシングルレート考察(というほどのものでもない)ブログ

【単体考察】対テテフ特化型フィラの実ギルガルド

お疲れ様です。シーズン3が始まりましたね。

 

さて、過去作解禁後のシーズンも終わり環境や流行もある程度固まってきたことと思います。環境上位が固定化する=メタが機能しやすい!ということで、特定のポケモンをメタった調整のポケモンを活かせる環境も整ったと言えますね。

 今回は、シーズン2に一時はシングル使用率トップにもなった環境トップメタであるカプ・テテフ対策に特化したギルガルドを紹介します。テテフが憎くて仕方ない人にオススメ。

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はじめに

テテフのタイプ一致技を両半減でき、不一致弱点程度なら余裕で耐えられる耐久を持つギルガルドは一見テテフ対策に最適のポケモンに思えますが、構築によっては見え見えの引き先候補であり、後出しを読まれての特化シャドボ+シャドボやZサイキネ+シャドボは一般的なH167D171ガルドだと乱数圏内、半減に受け出ししたとしても交換されると二度目の受け出しはできなくなるため対策としては決して安定しているとは言えません。また、テテフ絡みの構築はパル、グロスなど後続にもガルドが刺さっていることが多く、役割集中によって疲弊し役割対象に押し切られるという事態に陥ることも少なくありません。

そこで、本来ガルドに期待される広範囲のタイマン性能をギリギリ維持しつつ、耐久調整と回復実によって役割対象への安定感を持たせたのが今回紹介するギルガルドです。

 以下個体紹介。

※テテフは基本的に控え目アタッカー想定。採用率の低い瞑想、自然の怒り、みがわり、壁、珠、タスキ、デンキZ、カプZあたりは非考慮であるため注意。

 

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ギルガルド@フィラの実

※5VSUのめざ氷個体or適当なめざ氷個体に王冠使用

なまいき H252 A132 B52 C28 D44

実数値

シールド 167-87-177-74-193-72

ブレード 167-187-77-174-83-72

確定技 かげうち/アイアンヘッド/めざめるパワー氷

選択技 シャドーボール/せいなるつるぎ/どくどく/キングシールド/みがわり

 

調整

H ぶっぱ

A H252振りまでのテテフをアイへで確一

B A特化ランドロスのじしん確定耐え

C 余り

D C特化テテフのサイコフィールド下Zサイキネ+シャドボ確定耐え

 

主要ダメ計

被ダメ(シールド時)

・C特化テテフ(すべてサイコフィールド補正込み)

サイキネ 39~47(23.3%〜28.1%)

ショック 38~45(22.7%〜26.9%)

ムンフォ 28~33(16.7%〜19.7%)

シャドボ 64~76(38.3%〜45.5%) 2発目でフィラ確定発動、フィラ込み確4

抜群めざパ 48~58(28.7%〜34.7%)

Zサイキネ 76~90(45.5%〜53.8%)

Zショック 同上

Zシャドボ 124~148(74.2%〜88.6%) 93.7%でフィラ発動

眼鏡サイキネ 59~70(35.3%〜41.9%)

眼鏡ショック 57~68(34.1%〜40.7%)

眼鏡ムンフォ 42~49(25.1%〜29.3%)

眼鏡シャドボ 94~112(56.2%〜67%)  確2 ※後出し不可

眼鏡抜群めざパ 72~86(43.1%〜51.4%) 乱2(5.1%)

 ・地震

A特化ランドロス 138~164(82.6%〜98.2%)耐久調整ライン

A特化ガブマンムー 128~152(76.6%〜91%)

A182ガブマンムー 116~140(69.4%〜83.8%) 62.5%でフィラ発動

A特化メガメタグロス 86~102(54.7%〜64.9%)

A特化メガマンダ 92〜110(55%〜65.8%)

A特化1舞メガマンダ 138〜164(82.6%〜98.2%)

・その他

A特化ミミッキュのシャドクロ 72~86(43.1%〜51.4%)

同上Zシャドクロ=A+2シャドクロ 140~168(83.8%〜100.5%) 乱1(6.3%)

 A特化+2パルのつららばり 65~80(38.9%~47.9%)

 ・ブレード時

A特化パルのつららばり 75~90(44.9%~53.8%)

同上こおりのつぶて 24~28(14.3%〜16.7%)

A特化+2パルのつぶて 47~56(28.1%〜33.5%)

A特化マンムーのつぶて 29~35(17.3%〜20.9%)

 

与ダメ

・アイヘ

H177B95テテフ 確1(101.6%〜119.7%) B4振りで93.8%の超高乱1

無振りマンムー 中乱1(90.8%〜108.1%)

H217B101マンムー 確2(77.4%〜92.1%)

無振りコケコ 確2(55.8%〜66.2%)+かげうちで落ちない

・めざ氷

無振りガブ 確2(83%〜98.3%) +かげうちで確定

H171D110メガマンダ 超低乱1(84.2%〜100.5%)

HD特化メガマンダ 確2(51.4%〜61.3%)

H165D100ランドロス 中高乱1(94.5%〜113.9%)

・かげうち

H131B100ミミッキュ 確2(64.1%〜77.8%) ※無振りメガゲンとほぼ同じ

無振りコケコ 42〜49(28.9%〜33.7%)

H167B170ガルド 50〜62(29.9%〜37.1%)

H167B70ガルド 122〜146(73%〜87.4%)

解説

環境にいる殆どのテテフを後出しから安定して倒しつつ、フィラによって控えのパルにも役割を残せるようにした。また、初手対面しやすい襷持ちガブマンムー地震(+鮫肌orつぶてorステロ)でもフィラが発動するため、めざ氷アイへ+かげうちでタイマンを制しながら後続のテテフの攻撃を1耐えする体力を残すことも可能であり、初手居座りの択も選べる点が魅力。副次的なことだが、耐久振りによって相手のガルド確1調整をズラす効果もあり奇襲性能はそれなり。何より意表がつける。

しかしこの手の調整の宿命として圧倒的に火力不足なため、有利相手に繰り出し交代先に負担をかけていくというガルド本来の強みは損なわれている。また当然ながら相手の火力調整次第ではフィラが上手く発動しないこともあるため、ステロや半減技低火力技などを駆使した細かいHP管理とシビアなダメージ感覚を要する

技はテテフへの遂行技のアイへ、氷4倍勢への打点(特に死に出しマンダの起点回避用)としてめざ氷、タイマンを制すためのかげうちは確定。シャドボ、聖剣、毒々、みがわり、キンシあたりから選択で。一貫性+パルグロスまでしっかり見るためのシャドボか高耐久に対する誤魔化しになる毒々が優先度高め。みがわりは能動的に木の実を発動させる手段として。キンシを入れるならセットでシャドボも欲しいが技スペがない。聖剣はこの型だと使う機会はかなり少ないと思われる。採用する技によっては全く打点を持てない相手も出てくるためパーティとよく相談すること。

ちなみにフィラを採用したのはロトムあたりのこだわりトリック意識。むしくいやついばむ持ち物理アタッカー意識のウイも一応候補。お好みで。正直マゴ以外ならなんでもいい。

余談だが、半回復実はその性質上“確2を確3にする効果はない”ことに留意されたし。

耐久方面はもっと突き詰めればより木の実を発動させやすいパターンがあるかもしれないですが、ダメ計しすぎで頭が痛くなったのでいい調整案があれば教えてください。

S下降補正だが無振りクチートにむざむざ抜かれる必要もないので個体値はVorUで。

構築案と使用感など

パーティの軸になるポケモンがテテフ絡みの並び(テテフパル、テテフグロスとか)を苦手としている場合の補完枠として採用が見込める。筆頭はメガマンダ。テテフに対して木の実込みで二回+αまで後出しが利くのでサイクル勝ちしやすくなる。

マンダガルドだと珠マンムーとメガギャラはどうやっても無理で、メガリザX、再生持ちの物理高耐久もきついため@1で対応する。スイクンやレヒレあたりが候補。

 

S3開始後の当記事執筆時現在(2017.4.5)の環境で慎重HDマンダと組ませて30戦ほど回してみた(選択技はシャドボを採用)が、テテフ単体に対してはほぼ想定通り機能させることができた。また、初手ガブマンムー対面のHPを残しての突破はどのガルドでもできないことであり、この型の大きな強みであると感じた。反面、キンシがあれば押し勝てる特殊中火力(Wロトムなど)に勝てなくなっているので、中KPポケで固められたパーティには逆に選出できないことも多かった。

読み間違えて初手珠マンムーに居座ってしまうと即サレ。ミミッキュのZシャドクロも最高乱数切りで耐えるので無理矢理後投げしてかげうちで皮剥ぎまではできることは覚えておいて損はない。運用中に2戦連続で最高乱数を引かれて吹っ飛んでいって思わず運負けツイットしたのは秘密。

 

 

以上。調整し直しや使用感など追記の可能性あり。

間違いや抜けているダメ計などがあればご指摘いただけると幸いです。